広告の広告2024

リアルな広告業界ってどんなところ?

実際に活躍する若手の方々にインタビューした声を
「Real Advertising」としてお届けします。

INDEX

それでは、推しに会えた話をぜひ聞かせてください。

戦略プランナーとして、ファンとして。
何をしたらターゲットに喜んでもらえるか考えました。

先日、とある仕事で自分が応援しているアイドルグループが起用され、撮影で実際に会うことができました。ここだけを「広告業界の好きなところ」と言ってしまうとすごく表面的に感じてしまうかもしれませんね(笑)その仕事では、ターゲットであるファンの方々にリアルに喜んでもらえるアイデアを一緒に考え、戦略プランナーとしての知見だけでなく、ファンとしての視点も役立てることができたんです。この経験を通して、改めて自分が一人の人間として、商品やブランドのターゲットとして生きている感覚そのものが活かされるのが、この仕事のおもしろいところだなと感じました。

もともと広告業界を目指したきっかけはなんでしょうか

人間がなぜその行動を取るのか、そう感じるのか。
人間そのものにまず興味がありました。

大学では政治学科でマス・コミュニケーション論を学んでいたのですが、その中でも社会学がすごく好きでした。人間がなぜその行動を取るのか、なぜそう感じるのかということにとても興味があり、それをつき詰めて考えられるのは広告だなと思ったんです。あとは、学生時代にアイデアのちからを目の当たりにする体験をしたことも大きいです。就職活動をしていると、社会に存在する男女の格差について考えたりもして、その時にNYのウォール・ストリートの雄牛の像の前に建てられた「フィアレス・ガール」像*のニュースを見て感動しました。ただ1つのアイデアで、世の中に風穴をあけるというか強いメッセージを伝えることができる。それが広告会社によるものだと知ったことも大きかったです。

フィアレス・ガール(Fearless Girl): 2017年3月8日の国際女性デー前夜に、米国の大手資産運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが、ウォールストリートに少女の像を設置したキャンペーン。
ウォールストリートの名所にもなっている、巨大な雄牛の銅像(チャージング・ブル)の前、牛に立ち向かうように少女像を設置したことで、金融業界における男性優位の環境について問題提起をした。

これから広告業界を目指す人に向けてメッセージをお願いします

一人の人間として夢中で生きることが、仕事に活かされる。
それがこの仕事の魅力。

自分が好きなこと、素敵だなと思うことにアンテナを張って、インプットしたことを仕事に活かせる。その仕事がまた自分にとって新しいインプットになる。それはすごく人間として豊かなことだと感じます。広告の仕事をしてきたこの6年、ひとつとして似たような仕事はなくて、毎日飽きることがありません。一人の人間として、プランナーとして夢中で生きること。その結果、もしかしたら推しに会えるような素敵な出来事もあるという。何が起こるかわからないところも魅力だと思います。

What cultures have influenced you?

Having grown up surrounded by a variety of different cultures,
I naturally developed an interest in the things that shape people & countries.

I’m from Canada and grew up immersed in diverse cultures from childhood. My father is Canadian and my mother is German, so I was raised within a bicultural environment. Outside of the home, my multicultural environment exposed me to friends of various backgrounds, including Dutch, Guatemalan, and Indian; this diversity naturally fostered my interest in the cultures behind the people. Growing up, my family had Japanese friends who owned a sushi restaurant, which became my first introduction to the Japanese culture. I was particularly captivated by the food culture and craftsmanship, which were the main factors that drew me to Japan.

Can you give us a message for young people considering this industry?

Advertising in Japan tends to be deeply rooted in culture and reflects the specific cultural interests of its people. That’s what makes advertising in Japan fascinating, exciting, and challenging for me. Everyday is different.

One thing I’ve noticed since living in Japan, which has kept me in this industry, is that Japanese people tend to have a deep appreciation for aspects of their own culture, yet it’s subtle. With this, Japanese advertising tends to connect with the specific cultural interests of the people. It’s fascinating and exciting to be a part of this. Every day presents a new challenge and opportunity, allowing me to constantly learn about new industries and different brands. Although I’m still learning, I’ve come to have a deeper understanding of Japanese culture and connect with it in new ways. There’s no other job like it.

What got you interested in the ad industry?

I saw a Japanese advertisement featuring artisans that deeply resonated with me and connected with my experiences of Japanese culture back home.

I was studying at a university in Japan when I came across an advertisement that steered me towards this career path. The ad, featuring Japanese tradespeople, evoked memories of my initial encounter with Japanese culture back home at the sushi restaurant, which had sparked my interest in Japan. It inspired me to want to create advertisements that emotionally move people and foster a connection with brands. Japanese advertisements tend to have a unique emotional pull and are deeply rooted in culture, which is why I wanted to remain in Japan and pursue a career in advertising here. As a digital communication planner, my role involves identifying the most effective ways to communicate with different customer types. It’s an exciting and fascinating job, allowing me to feel the future, and to feel culture taking shape.

一番考えた人が、一番になる。魅力的な業界ですね!

知識を深める努力をすれば、1年目からでも活躍できる。
そこが魅力だと思います。

とても刺邀的でチャンスがある業界だと思います。デジタルの世界はプラットフォームも日々進化していて、その使い方もどんどん新しくなっていく。常にアンテナを張って、知識を深める努力をすれば1年目からでも、お客さまに価値を提供することができる。トップにだってなれるかもしれない。今、2つの部署の部門長を兼任していまして、新人の教育も担当していますが、その際にも、一人ひとりに早く得意分野を見つけてもらって、自分なりの価値の提供のしかたを考えてもらうようにしています。

もともと広告業界を目指したきっかけはなんでしょうか

2桁成長を達成している業界。
可能性を伸ばすことに関心があるのだと思います。

もともとは教職を目指していましたが、就職活動をする中で他の業界にも目を向けた時に、デジタル広告の世界に興味を持ちました。2桁成長を達成している業界ですごく可能性を感じたんです。今、部署には数十人の部下がいて教育を任されていますが、業界が変わっても仕事の中に「教える」という共通点があり、おもしろいなと感じます。人でも業界でも、その可能性を伸ばすことに関心があるのだと思います。

これから広告業界を目指す人に向けてメッセージをお願いします

価値のつくりかた、時間の使い方。
「自分次第」を楽しめる人に向いている業界です!

デジタル広告の世界には、年功序列があまりないと思います。同業の方ともよく交流があるのですが、同じ意見をよく耳にします。先ほどの話にもつながりますが、とにかくどれだけ価値をつくれるかは自分次第。厳しくも、やりがいがあるところかなと思います。あとは、結構ホワイトです。ワークライフバランスも取れますし、自主的に学習したかったらそういう時間もある。「自分次第」を楽しめる人に向いていると思います!

「ポジティブの大量生産」とは、どんな意味が込められていますか。

あらゆる可能性を探って、世の中にポジティブな影響を及ぼす。
広告業界の仕事をひと言で表しました!

世の中をよくしていける、人と人とのつながりやポジティブな化学反応が起こる、広告業界の魅力をひと言で言い表してみました。ビジネスプロデューサーの仕事はかなり幅広くて、いわゆる広告をつくっていく案件もありますが、クライアントの課題を解決するために、数あるソリューションの中から解決策の手段を探します。スポーツイベントだったり、商品開発だったり。今はアプリの開発にも携わっています。あらゆる組み先や手段の可能性を探り、日々、ポジティブの生み出しに携わっています。

もともと広告業界を目指したきっかけはなんでしょうか

世の中を、人の生活を一歩よくしたい。
空間をデザインする上で感じていた想いが原点です。

大学では建築学科で空間デザインを学び、デザインを通して世の中の課題を解決することを目指していました。デザインの力で生活を一歩よくすることにモチベーションを感じていたので、自然と広告にも興味が湧きました。一方で建築のように衣食住に直接関わっているものではないので、どれくらいの影響があるのだろうと、最初は正直思っていたところもありました。実際には、人が社会で生きていく限り広告には触れていくものなので、広告が発言するメッセージが世の中をポジティブにしていく実感をしています。

これから広告業界を目指す人に向けてメッセージをお願いします

すべての基本はコミュニケーション。
一人ひとりに届ける、ポジティブを生み出す試行錯誤が楽しい。

この仕事は、現在地と目指すゴールの差分を埋めていくことだと思っていて。それを達成するにはどうしたら人が動いてくれるかをよく考えること。コミュニケーションが基本になっていると思います。強く命令するように言っても人は変わらない。どうしたら一人一人に届けられるのかを試行錯誤することがこの仕事の魅力であり、自分の成長にもつながっていると感じます。一緒にポジティブを世の中に届けていきましょう!

思い出だらけの日々について、ぜひ聞かせてください

いい意味でなんでも屋?
日常に、想像もつかない展開がある。

CMプランナー/コピーライターとしてCMやweb動画の企画を主にしています。が、この仕事っていい意味でなんでも屋みたいなところがあるんですよね。企画を良くするために、想定外のことをする展開がたまにあります。この前は、ある仕事で特殊な種類の蜘蛛を撮影することになったんですが、撮影の前日に死んでしまって。都内の公園に生息していることがわかり、深夜捕まえに行きました(笑)。「俺いま何してるんだろう」と思いながらも、想像もつかなかった展開がすごく楽しくて。おかげさまで撮影は無事にできました。そんな感じで、とにかく思い出の数がすごく多い仕事だなというのも魅力ですね。

もともと広告業界を目指したきっかけはなんでしょうか

建築も広告も、課題を解決するという点では同じ。
アイデアで人の心を動かすスマートさに惹かれました。

じつは大学時代は、建築を勉強していました。ある時、図書館でたまたま手に取った谷山雅計さんの『広告コピーってこう書くんだ!読本』を読んだのが広告に興味を持ったきっかけです。何か課題を解決するという点においては、建築も広告も共通点があって。それをハードではなく、アイデアや言葉で人の心を動かすというのがとても自由でスマートに感じました、もともとデザイン的な建築というよりも、「夫婦で家事を分担するには」のような課題解決型のアプローチが好きでした。広告業界を志してからは、インターンで実際の業界で働いている方々にたくさんお話を伺って。その結果、戦略的なプロセスからクリエイティブの表現まで一気通貫して考えられる人になりたいと思い、最初は戦略プランナーを志望しました。なので、最初の2年は戦略プランナー、クリエイティブとしてはいま3年目です。その経験は仕事をする上でとても役立っていて自分の武器になったと感じます。

これから広告業界を目指す人に向けてメッセージをお願いします

感情の振り幅が大きい。それって、僕たちの世代には新鮮です。
あと、この業界は意外といい人多いです(笑)

先ほどの話じゃないですけど、とにかくいろんなことが起きるので、毎日がドラマチックです。アイデアを考えるプロセスも、発表する瞬間もドキドキしますし。感情の振り幅が大きくなったと感じます。僕たちの世代は安定や平和を求める人が多いと言われていて、自分にもその傾向はあったと思うのですが、今はその振り幅を楽しんでいます。仕事って結局、人生の時間の中で大きな割合を占めるものなので、夢中になれることって重要だなと。
あと、大事なことですが、広告業界はいい人だらけです(笑)。色々なイメージがあると思いますが、結局、真面目で真摯な人じゃないと続かないのではないかと分析しています。なので、安心して入ってきてください!