第55回 懸賞論文 受賞者 松本 実優氏
第55回懸賞論文 新人部門 テーマ:自由
松本 実優
博報堂
マーケットデザイン事業ユニット
ストラテジックプラニング局
細野チーム マーケティングプラナー
『共感の落とし穴
-共感に潜在する「他人事の壁」を超えるために。
広告が今できること。-』
プロフィール
2000年生まれ。千葉県出身。青山学院大学総合文化政策学部卒業。学生時代はMVなど、音楽アーティストを中心にブランディングコンテンツの制作に注力。素晴らしい意志を持つ沢山の方との出会い・対話をきっかけに、ブランドが持つ「本音の意志」にこそ社会や人を動かす力強さがあると確信し、広告業界を志す。
2025年(株)博報堂に入社。マーケティングプラナー。
受賞コメント
このような栄誉ある場で、自身の経験や思いを沢山の方にご共有いただけること、大変ありがたく嬉しく思います。
社会や人間の在り方を問われるような、不安定なニュースが飛び交う今。広告業界の一人として、人や社会に向き合う責任と可能性に真摯に向き合い学び続けたいと、改めて身が引き締まる機会となりました。
日々ご指導いただいている皆様、そして広告業界を目指すきかっけを与えてくれた全ての方に心から感謝申し上げます。














共感形成という考え方は、広告業界において、広告の役割や目的として当たり前に使われますが、この論文では、そこに疑問を呈し、より人の心を動かすのは実感であるという強い信念をもって真正面から向き合い、実感を生み出す構造化にチャレンジしています。しかも生理という、男性に実感を促すには難易度の高い題材を選び、納得性高く論じ切っており、驚かされました。シンプルですが現実的な活用しやすさも秀逸だったと思います。
日本経済社 神田貴志
今年審査した論文の中で、最も出会えて良かったと思える作品でした。「外側から語る」共感づくりのリスクを指摘しつつ、「内側から語る」ことで「当事者意識を持つ人を増やす」というアプローチを、個人的な体験から導いた点に強い意志を感じました。形骸化した「自分ごと化」で終わらせず、「課題を一段階上げて構造化する」という具体的ソリューションを開発、提示した点を、広告論文として高く評価したいと思います。
フロンテッジ 小里玄
共感を超えた「自分ごと化」とは何かを考えさせられる論考。広告業界で安易に使われがちな「共感」という言葉に丁寧に向き合い、その違いや限界を示している点が印象的でした。共感がときに分断を生むという指摘や、生理を女性だけの問題ではなく体調の問題として捉える視点も新鮮で、多くの気づきを与えてくれます。同時に、私自身も含め、読む人に良い意味での自戒を促してくれる作品だと感じました。
マッキャンエリクソン 吉開陽