第55回 懸賞論文 受賞者 金久 絵理奈氏

2025JAAA
AWARD

2025年 CREATOR OF THE YEAR賞 受賞者決定!

第55回懸賞論文 新人部門 テーマ:自由

金久 絵理奈

大広

東京ビジネスデザイン本部
第3ビジネスデザイン局 第2部

『“言えない”広告と、生活者の信頼』

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プロフィール

2001年生まれ。茨城県出身。2025年東京薬科大学薬学部医療衛生薬学科卒業。薬学を専攻し、「細胞におけるストレスホルモンによる皮脂産生制御機構」を題材に卒業論文を執筆。同年、(株)大広に入社。製薬企業の化粧品製品において営業担当として、ブランド戦略、製品開発、新規顧客獲得〜育成まで幅広い業務に携わる。

受賞コメント

この度は名誉ある賞に選出いただき大変光栄です。
学生時代、薬学部で肌の研究に励んだという特別な経験のある自分だからこそ広告業界に貢献できることは何なのか。自らの使命を考えるきっかけとなった執筆でした。
本文には、広告は“研究者の英知の結晶”である製品と生活者を繋ぐ架け橋である、という責任を持ち続けようという私の決意をしたためています。
最後に、日頃よりご指導いただいている皆さまへ、この場を借りて感謝申し上げます。

審査員からのコメント

今回、読ませていただいた新人部門の中で、いやもしかしたら「私のいいたいこと」全体の中でも、いちばん骨のある作品でした。おそらく、日常的に何度も壁にぶつかり、それでも諦めず出口を探し続けている。業界の片隅かもしれない。その現場でのモガキが、新たな提言を生み出したと思います。諦めないでみんな、もっとモガこうよ。そんな裏メッセージを受け取りました。自分も、もっとモガきます。入賞おめでとうございました。

ジェイアール東日本企画 鈴木良平

薬学を学んだ筆者ならではの科学的視点を強みに、化粧品広告の役割を「規制順守」から「消費者の理解と信頼を支える営み」へと捉え直している点が際立つ。エビデンスを軽視せず、生活者にとって本当に意味のある情報とは何かを問い続ける姿勢が一貫しており、広告が果たすべき社会的責任を具体的に示した点を高く評価したい。実務に根差した問題意識と提言は説得力があり、業界の今後に前向きな示唆を与える意欲作。

電通 小松祐子

化粧品広告における国内の規制に関し、海外との比較分析を含めて特徴を際立たせ、フラットな視点から今後の方向性を論じています。キャッチーなキーワードこそ使われていませんが、論理的で説得力高く論じられており、技術を理解する筆者の優れた論述に引き込まれました。化粧品広告の話ではありますが、他の分野でも、規制というものに対して思考停止してしまいがちな我々広告人の態度に、大きな気付きを与えてくれる論文です。

日本経済社 神田貴志