第50回 懸賞論文 受賞者 中田 綾菜氏
第50回懸賞論文
一般部門第3テーマ:戦略プランニング、プロモーション、PR
受賞コメント
コロナウイルスにより大きく社会が変化する中で、私たち広告代理店はどうあるべきなのか、非常に頭を悩ませました。悩みを抱えつつも前に進もうと、もがきながら論文に書したことで、自分自身の考えを明確にすることができました。
ここに書したことを実現し、「産業プロデューサー」として活躍すべく、より一層日々の業務に精進してまいります。最後になりましたが、執筆にあたりご指導いただきました皆様に感謝申し上げます。














パーパスブランディングを一企業と社会の関係に閉じることなく、「産業化」という新たな望ましい社会を生み出していく動きとして一段上のビジョンを構想した点が秀逸。パーパスは倫理的側面が論じられる傾向だが、私たちが望む社会は一方で経済的な活力を伴ったものであり、そこに「産業化」というキーワードが新たな発想を広げてくれそうで期待が膨らむ。刺激になる作品。
I&S BBDO 若月健
今日のブランディングの核といえるパーパスは社会的な存在意義であり、賛同や共感を得る‘三方よし’の活動がカギとなる。本論はそうした本質を捉え、パーパスを軸に企業同士が手を組んで新たな産業化を目指すという、力強い理想を掲げた。具体的に5つのステップを示している。広告会社は異業種マッチング、事業化・商品化、デザイニングなどでそこに十分貢献できる。SDGsにも通じる、有意義な提案となっている。
オリコム 白土栄次
近年、パーパスのもとに企業間の連携を促す論旨の論文は多いが、「新しい産業」が生まれることがパーパスのゴールであると明確に定義し、広告会社の新たな役割として”産業プロデュース”に言及している点がユニーク。ただ、そのパーパスの旗のもとに「どう他の企業を巻き込んでいくか」「どう参加する意義や理由を作っていくか」といった点が重要であり、その点はもう少し知りたかったところ。
マッキャンエリクソン 津田裕