第50回 懸賞論文 受賞者 徳吉哲秀氏

第50回懸賞論文「私の言いたいこと」一般部門

第6テーマ 管理(人事、人材育成、総務、経理、システム、法務、広報、経営管理等)

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徳吉 哲秀

ADKマーケティング・ソリューションズ

DDMアカウント・マネジメントセンター
第3アカウント・マネジメントユニット アカウント・エグゼクティブ
『これからの新卒採用PRにはStoryを
~物語広告の手法に学ぶStory Case型採用PRのススメ~

受賞コメント

この度はこのような名誉ある賞を頂戴しまして、大変光栄です。 自分自身が新人だった頃から新人を受け入れる立場になった現在まで、どこかで漠然と感 じていた問題意識とそれに対する自分なりの解決策(の一部)を文章としてアウトプットしました。結果としてその内容を評価頂けたことに非常に大きな喜びを感じております。 最後に、筆者をいつも適確に導いてくださる上司や先輩方、そして「広告の仕事は楽しい!」と日々感じさせてくれる全ての仲間に、この場を借りて心より御礼申し上げます。

審査員からのコメント

大きな建造物を作るには、それよりも大きな足場を組む必要があります。大きな足場を組むには、時として地味で単純なワークの繰り返しが必要になります。この「地味で単純なワークの繰り返し」に意味や価値をどれだけ見出せるかは、きっと成長や進歩の速度に影響します。もちろんこれらは個人の資質によるところが大きいのですが、伝え方の工夫によっても促進できる可能性があります。

東急エージェンシー 飯塚久哲

「リアリティ・ショック」を無くすことは難しい。多くの新人が入社後に良くも悪くも「自分の思っていた通りの仕事ではなかった」と感じているのではないだろうか。しかし、意欲のある社員が会社を去ってゆくのは組織の責任とも言える。本作品は、その現実を変えるため採用PRに焦点を当て「アナティブ・アプローチ」にて発信してゆこうとの提言に、筆者の業務に対する真摯な姿勢が見える。

日本経済広告社 太古益樹

本論が提案するStory Case型採用は、SNSの普及で情報の消費単位が断片化され本来の文脈から切り離されていく中で、ロングフォームジャーナリズムが注目されているジャーナリズム界の潮流にも対応するものだと感じました。キラキラした断片的なイメージだけで採用活動をするだけでなく、読み手にとっても採用側にとってもある種の負荷を要するチャレンジに、逃げずにどう立ち向かうのか。広告業の未来を左右し得る鋭い一論です。

博報堂 伊藤耕太

– JAAA 一般社団法人 日本広告業協会