第52回 懸賞論文 受賞者 小野 万優子氏

第52回懸賞論文「私の言いたいこと」新人部門

テーマ:自由

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小野 万優子

博報堂

第三ブランドトランスフォーメーションマーケティング局
プラニング二部マーケティングプラナー
『ネットワーク視点から「ノイズ」を生む
―「自分らしさ」のために広告会社ができること―

プロフィール

1996年生まれ。福岡県出身。東京大学大学院総合文化研究科修士課程終了。表象文化論を専攻し、科学と芸術の相互作用に関心を持つ。2022 年、 ㈱博報堂入社。消費財・自動車メーカーなど様々な分野のマーケティング戦略の策定に携わる。

受賞コメント

この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。 学生時代から抱いていた「自分らしさ」への 想いを言葉にする機会をいただいたことに、心より感謝申し上げます。 広告業界の人間として、社会に投げかける言葉の役割に真摯に向き合うこと、そして人とものの動的で豊かなつながりを捉えることにトライし続けたいと思います。日頃よりあたたかくご指導いただいている皆様に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。

審査員からのコメント

「人がものに『振り回される』ということは時に豊かな生活にとって必要」という指摘が面白かった。「もの余り社会」の中で若者にとってもはや「欲しいものはない」と言われて久しい。しかし「もの(商品)」を持つことが、人に新たな出会いやつながりをもたらし、結果として「自分らしい」豊かな生活をもたらしてくれることもある。そこに着目することで広告は人々の幸福のためにもっとできることがありそうだと改めて気づかせてくれる。

ADKマーケティング・ソリューションズ 宇賀神貴宏

「自分らしさ」を見つけることが、若者にとってますます重要になっていることは、新人のみなさんと接するとき強く感じます。この「自分らしさ」の探求への、明晰な分析・考察を起点に、「ノイズ」の有用性に言及しつつ、これからの広告会社が生活者に対して何が出来るのかという提言に、見事に結びつけられており、高く評価しました。

日本経済社 深澤博

生活者が「自分らしさ」探しに駆り立てられ、診断やレコメンドや自縛で規定され、かえって自由を失う現代のジレンマを論じた。「自分らしさ」とは消費で定義されるものではなく、日々予期せぬノイズを浴びながら変化していくものと説く視点が有意義。広告発信に留まらず、予想外のつながりを洞察し「よりよく自分と向き合う機会を作る」という、これからの広告会社の豊かな役割を示した。

読売広告社 中村信介

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