第53回 懸賞論文 受賞者 小糸 和夫氏

第53回懸賞論文 論文の部銅賞

課題:広告の新しい姿

①小糸和夫

小糸 和夫

電 通

コーポレートオフィス ビジネス・コンサルタント

『会話をはじめた広告に期待されるClub市場の生成

*作品のサマリーは、下記よりお読みいただけます。

作品要約

プロフィール

1987年、㈱電通入社。営業・プロデューサー畑を歩む。営業総括プロジェクト推進部長、ソーシャル局次長、ビジネス統括局次長、北京電通執行総監兼営業局長、電通デジタル・ホールディングス執行役員などを経て現職。プレゼン競合勝率は9割を超える。論文『これからのマス媒体広告』(文部大臣賞)。論文『選挙広告マネジメント』(早大商学研究会賞)。論文『勝つためのダイレクトビジネス』(月刊アド)。論文『中国市場での需要創造』(農水省)。共著『その手があったか!ニッポンのたたき台』(丸善出版)。

受賞コメント

2年連続で広告界の栄誉ある賞をいただき光栄です。広告を取り巻く環境は常に変化しています。環境が変わっていく中でいつまでもカタチを変えないものは「悪」です。リスクを検証しながら新しいチャレンジに果敢に挑む姿勢が広告界にも求められるのではないでしょうか。『勇気ある挑戦をするものだけが幸福になれる』私たちの広告がいつまでも「自由、活力、責任」ある社会の牽引車であることを願ってやみません。(本稿は昨年受賞作「Care広告(=顧客寿命延伸)」の続編でもあり具体的解決策です。ぜひ併せてご笑読ください)

審査員からのコメント

未来のことを語りながら、手が届く・想像に易い、具体的案展開なども記述されている素晴らしい論文でした。あげている例が分かりやすく的確で、読みやすく演出を感じさせる文章を読んでいるとイメージが湧いたり、考えがドライブしたり、議論したくなる、そんなマインドを触発させる論文でした。『もしかしたら「仮説提言書」を読んででいるのでは?』と「期待と不安」を感じた気持ちになった興味深い論文でした。

日本経済広告社 斎院広康

本論では生成AIが正答に行き着くまでの時間短縮とコスト効率化を起こすと指摘される。一方、広告は友人に対する相談のようになるため、広告キャンペーンを会話が持続する「プロセス」として捉えていく必要があるとも指摘される。時間短縮の究極のゴールは時間のゼロ化であり、相談過程自体がゼロに近づいていくとすれば、プロセスという概念自体も崩壊するかもしれない。そんな矛盾の先に広告の役割として何が生まれるのか、想像力を喚起してくれる作品である。

博報堂 伊藤耕太

“いよいよ広告が会話をはじめる時代となった”。冒頭のこのキャッチ―なタイトルから始まる本論文は、背景に明確なロジックと情報で支えられた完成度の高い論文となっています。近年語られることの多いAIという題材に対して、人間の感情的な部分を対比に使うような安易な構造に逃げずに、新4Pとして現実的かつ未来にもつながる提言をしている点は、多くのの広告人にとって読むに値すると感じました。

マッキャンエリクソン 吉開陽

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