一般社団法人 日本広告業協会(理事長 成田純治・㈱博報堂 取締役相談役)主催による第49回「懸賞論文」は、2月27日、28日の本協会懸賞論文委員会の最終審査会において入賞・入選作品を選考し、第316回理事会にて承認、決定した。
同賞は、協会会員社内における実務に根ざした主張や提言を広告業界に反映させるという趣旨で1971年に第1回の募集が開始され、今年度で49回を数える。
応募は、「論文」の部 課題「広告ってなんだろう?」に32編、「私の言いたいこと<一般部門> <新人部門>」の部に341編、計373編だった。厳正なる審査の結果、論文から金賞・銀賞・銅賞の3作品、「私の言いたいこと」からは入選8作品が選出された。
金賞を受賞した、安藤真澄氏(㈱電通)の作品『広告の倫理とデジタルテクノロジー-howからwhatへ、そしてwhyへ』は、デジタルマーケティングが進むこれからの広告のあり方について、広告が社会に役立つためには「なぜその広告を今ここで行うのか」という問い(why)が重要であり、そこに広告の倫理が問われると主張している。
審査員からは「今の広告の限界を示しており、考えなければいけないことが網羅されている」「豊富な知識で広がりと奥行きを持った構成は、読むたびに発見がある」と多くの審査員から高い評価を得た。
表彰式は、6月1日に開催予定の2020年度定時総会・記念式典にて行う。
また、同時にJAAAレポート臨時増刊号『第49回懸賞論文 入賞・入選作品集』を発行する。
第49回懸賞論文 入賞・入選者一覧
論文部門
<課題:広告ってなんだろう? >
金 賞
安藤 真澄
電 通
中部支社シニア・コンサルタント
『広告の倫理とデジタルテクノロジー
―how からwhatへ、そしてwhyへ』
銀 賞
竹内 好文