第51回 懸賞論文 受賞者 山本 洋平氏

第51回懸賞論文 「私の言いたいこと」一般部門

第1テーマ:広告ビジネス

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山本 洋平

博報堂

第三ブランドトランスフォーメーションマーケティング局プラニング四部
イノベーションプラニングディレクター
『ネイバーフッド6段階で物語を進めよ。~思考OS変革期の新たな広告ビジネス創出へ~

プロフィール

新卒で外資系大手SIer入社。その後、大手メディアサービス企業にてネット業界ブランディングに従事、総合広告会社を経て現職。
システムからクリエイティブ・事業と振り幅の広いスキルを最大限に活かすフィールドを求め、㈱博報堂に転身。
現在は、通信・Fintech・スタートアップとあらゆる業種を担当し、事業視点からのマーケティング戦略を策定するストラテジックプランニングディレクターとして活動。

受賞コメント

空はいつも通り変わらないのに、コロナ感染拡大や戦争など地上で暮らす私たちの目の前では、まだまだ混乱と混迷が色濃く渦巻いている。
人間を追究する広告業界の我々ができることは何なのかを、これまで模索してきましたが、これからもしぶとく思考し続けていきたいと思います。
最後に、このような栄誉ある賞を頂けたのも、執筆に専念できる環境を用意してくれたチームメンバー・上長のみなさまのお陰です。ありがとうございました。

審査員からのコメント

ブランドが生活者と価値観を共有し共創関係の中でよりよい社会を築くパートナーとして信頼され収益も上げる。ブランドパーパスの定義と実行の難しさは日々感じるところです。本作品はその悩みに一つの思考フレームを提供します。筆者は生活者が所属する6段階の「場=つながり」の存在を説き広告会社がその多くを見落としていると指摘。確かに各々の段階に応じたブランド体験を設計すればゴールに近づくかも?そう思えた作品です。

朝日広告社 大城勝浩

人は場所であるという考えをもとに、場所の広がりをネイバーフッド6段階という尺度で整理しています。この整理、そして分析がとても分かりやすく、共感ができました。広告ビジネスはこの6段階のうち1段階と6段階という最近・最遠距離の部分に注力しすぎているという筆者の論考は、極端ではありつつも、納得させられるものでした。

クオラス 長谷川敦

個を掘り下げますます細分化されるマーケティングと、山積する遠大な世界規模の課題。そんなシビアな「個と世界」の間に、様々な段階の隣人=ネイバーフッドとの場で地に足がついた幸福へのアプローチがある、人を動かすストーリーの紡ぎ手である広告人にはこの領域にできることがあると作者は訴えます。幸福実感を増やすという姿勢に共感し、とても前向きな読後感を得ました。

電通 松本彰子

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