第53回 懸賞論文 受賞者 大島 ももあ氏

第53回懸賞論文 新人部門

「私の言いたいこと」(テーマ自由)

①大島ももあ

大島 ももあ

読売広告社

ビジネスプロデュースユニット
関西支社
関西統合クリエイティブルーム

『私たちは今、bad girlたちになにを語りかけるべきか。

プロフィール

1999年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。銭湯やランジェリーショップアルバイトの経験から「裸」の状態の心理に関心を持ち、「裸の付き合い」に関する卒業論文を執筆。2023年、(株)読売広告社入社。現在はプランナー/コピーライターとして広告制作に従事。

受賞コメント

世界中の女の子を思って泣いたことがありました。好きな人は、まずは声の届く範囲の女の子のことを思ってみたらと私に言いました。この度、栄誉ある賞をいただいたことで私の声の届く範囲がちょびっとでも広がった気がします。今回の入選を励みに、広告を通して世の中に自分ができることは何なのか、向き合い続けていきます。最後に、お世話になったすべてのみなさまにこの場を借りて心より感謝申し上げます。

審査員からのコメント

bad girlとは、主体的な価値観を持ち自分の意志と選択でどこへでも行ける女性。この論文では、主体的な価値観の中身を「自己追求」と「自己受容」に分類し、事例も交えて繊細かつ明瞭に、非常に説明力高く論じられています。女性論にとどまらず人間論として大変読み応えがありました。人の価値観に訴える広告メッセージを作る際には、これだけ深い理解と洞察が必要だということに気付かされます。

電通 松本彰子

bad girlという、一見刺激的にも見えるタイトルでありながら、ご自身の経験、社会的動向なども含めて独自の考察をされ、思わず読み込んでしまう魅力を持った論考でした。
SNSの影響力や、多様性を語る作品は多かったのですが、社会に向き合っていく広告人としての矜持を持って語られている作品は稀有で、非常に貴重な作品でした。

東急エージェンシー 小方靖

人の気持ちは難しい。一見すると正反対の行為のようだが、共通原理に則っている場合がある。新しい自分を追求する。今の自分を受け入れる。真逆に見える両者に共通するのは、他者から押し付けられず、自分の生き方は自分で選択するのだ、との意思に本意がある。広告人は生活者の在り様を洞察し続けることが大事で、見誤ると落とし穴に嵌ると改めて気付かせてくれた。

読売エージェンシー 笠本和行

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