「広告業界の未来のために、JAAAは広告の価値と魅力を創造し向上させるエンジンとなる」

 

3年を超えるコロナ禍、広告業界はもちろんのこと、社会生活全般にわたり、「withコロナ」を前提に、デジタル化の一層の加速をはじめ、多様なビジネスモデル・働き方への改革が進みだしています。一方で、長引く国際紛争や高まる地政学的リスク、エネルギー・原材料コスト高騰からの物価高や不安定な国際金融の影響が、私たち生活者の不安・不満を増大させていることも現実であり、複雑に絡み合う環境下での社会経済活動の回復に向け、広告業界に期待され果たさねばならない社会的な責任と使命は非常に大きく重いものと考えています。

昨年来遺憾にも社会問題化した広告及び広告業界への不信を払しょくし、信頼に基づいた「広告の価値と魅力」を創造し向上させる基本方針をこの1年徹底していく所存です。

 

Action Plan

1.広告業界・広告会社の価値と魅力を向上させ、広告への信頼をより高めるための諸課題への対応強化

生活者や広告主・取引先から、広告の社会的意義・役割をあらためて再認識・評価してもらうため、コンプライアンスの徹底はもちろんのこと、多様性が求められる広告業務の本質的な理解促進や変化し拡張する新しい広告ビジネスモデルへの留意点・課題共有を進め、広告業界としての取り組み姿勢・活動の発信を強化していく。

2.広告ビジネスの革新と領域拡張を加速させることによる広告の価値と魅力の創造

DXはあらゆる広告ビジネスに影響を与え、従来のビジネスモデルも大きく変容しつつあり、広告そのものの定義・領域も拡張している。ビジネスとして広告を業とする私たち広告業界は、新たなルールや指針策定共有に積極的に取り組み、常に広告が信頼され安心されるものにする義務を負っている。
事業委員会での活発な議論・意見交換を通して、広告関係他団体とも連携しながら、広告ビジネスの革新と領域拡張に取り組んでいく。

3.多様な人材の発掘・育成・成長のための広告業としての環境整備

広告業界が持続的に発展を続けるためには、多様な人材によるイノベーションとクリエイティビティの発揮は欠かせない。そのためにも、次世代を担う多様な若手人材の確保・成長機会の提供を継続的に行うと同時に、会員社の社員間の意見交流の場を設けるなど、JAAAとして広告業界で働くことの魅力を伝える環境整備を行っていく。DE&ISDGs等への取り組みをいっそう強化し、働き方・働く場そして事業活動として提供する様々なソリューションの価値と魅力の向上に繋げる。

また、マネジメント委員会傘下の各事業委員会を中心に、広告関係他団体とも連携し、大学・就職関連メディアの協力を得て、会員社の若手社員のメッセージ・実像などの情報発信を行っていく。

 

 

日本国内には、数千の広告会社があると言われています。日本広告業協会は154の会員社の協力をいただき、300名を超える委員中心に日々活動を行っておりますが、会員社のみならず日本国内の多くの広告会社が持続的に活躍し広告業界の健全な発展に寄与する大きな責任があるものと自覚しております。

私ども日本広告業協会は、「広告業界・広告会社」の「価値と魅力」を創造・向上させる活動と「広告」そのものの「価値と魅力」を創造・向上させる活動の双方を複合的に追及し、情報共有・発信を行ってまいります。

これらの活動において、広告関係団体や各委員会、官公庁などと連携し協働することやDXをベースとした多様化・複雑化する広告課題に統合的に取り組むこと、すなわち、これまで掲げていたアクションプランの「協働スキームによる連携」や「デジタル対応強化」は、JAAAのすべての活動のベース・前提となってまいります。

新しい広告領域への拡張・革新や業務プロセスの改善・効率化などが創り出す広告のこれから・未来は、必ずや「広告の価値と魅力の創造・向上」となり、結果として、多様な人材を惹きつけ、広告への信頼回復・向上に結び付くものと確信しています。