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株式会社I&S BBDO
アカウントプランニンググループ

西口 滉

「きっと営業ほど、個性がものをいう。」

 

僕の同期にハシモトという男がいます。彼は変わった男です。たまたま同じ居酒屋に居合わせたマジシャンの1分程度のマジックに、1万円のチップを渡したり、いつ飲んでもきっちり朝3時に眠って、周りがいくら話しかけても起きなかったり。決して褒められることばかりではない言動の多い、変わった男です。

 

さて、このような場を借りて、自己紹介もせずに同期をけなしたのにはちゃんとワケがあります。それは、僕が同世代の営業で最も尊敬するのもまたハシモトという男だからです。企画書作りは僕の方が断然得意です。プレゼンだって絶対に負けないでしょう。それでも彼は“愛嬌”という圧倒的な武器でどんなクライアントにもすぐに気に入られることを知っています。思い返せば、僕が入社式で彼を見つけてから、会社で見かけるたびに話しかけに行ったのもまた、彼の愛嬌に引き寄せられていたからなのだと思います。

 

営業という仕事は、教科書通りに言うと、お金と人とスケジュールを管理するお仕事。少なくとも、僕が就活生の当時、会社説明会で聞いたのはそんな感じでした。実際に3年半営業として働かせて頂いて、たしかにその通りだなと思っています。しかし、お金と人とスケジュールの管理をするのなんて、あくまで既定課題でしかないとも思っています。既定課題をこなすだけでなく、そこにどう“その人らしさ”を織り交ぜていくのかが営業の本業なのだろうなと。

 

ちなみに僕自身は、営業ながら、企画して、コピーを書いて、自らプレゼンをします。クリエイティブスキルはまだまだ半端者ではありますが、営業の仕事からがめつくはみ出すことこそが僕が営業というフィールドで生き抜いていく個性だと信じています。

 

ここまで、なんと当たり前のことを書き散らしたこのような文章を、いつどこで広告業界の諸先輩方に見られているかと思うと、文字を打つ手が一瞬止まります。それでも、書きました。それは、3年半営業として自分なりに精一杯励んでみて、営業という仕事は広告の世界において、ちゃんと愛されて、目指してもらうべき価値のあるお仕事だと思えたからです。

 

広告を目指す学生の方とお話をすると、マーケやクリエイティブにばかり目が行きがちで、それ以外の職種は見向きもされていないことがしばしばあります。だからこそ、営業がいかに“こなす仕事”ではなく“個性を見出す仕事”であるか、それがどれほど有意義な仕事か、就活生の方や新入社員の方と話す機会があれば、ぜひ先輩の皆さんも教えてあげてください。よろしくお願いします。

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