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株式会社 大広
第2BAP本部ビジネスデザイン局松岡チーム
株式会社 Hakuhodo DY Matrix
第2ビジネスデザインユニット松岡グループ

山口 華凜

「#顔が見える売り手 #1to1コミュニケーション が令和を制す

最近、好きなYouTuberがプロデュースする下着を購入したのだが、感動する体験をした。
きっかけは、Instagramで下着をプロデュースすることを知ったことだった。私は、彼女が元々体形にコンプレックスがあり、下着に対して熱いこだわりがあることを知っていたので、「この子が作る下着」に興味が湧いた。その後、Instagramで機能性を確認したり、YouTubeで本人の口からこだわりを聞いたりして、私は購入を決めた。販売当日、なんと1分で即完売し、私もギリギリ買うことができた。感動したのはこの後だった。私は購入できた興奮から、彼女のInstagramのDMに購入報告をした。12万人のフォロワーを持つYouTuberなので、返信なんてあるはずが無いと思っていた。しかし、なんと「嬉しい!よかった」と絵文字付きの返信があったのだ。喜びはもちろん、友達のようなメッセージによってこの子に大きな親近感を抱いた。私はこの購買体験によって、彼女に対する思い入れが強くなり、熱狂的なファンになってしまった。
上記には、D2Cビジネスの2つの特徴が表れていると考える。それは、「顔が見える売り手」であること。そして「1to1のコミュニケーション」を取ることである。他にも特徴はあるが、D2Cではこうして、ブランドのファンを作り、LTVを上げたり、UGCを活用して広告無しで宣伝したりしている。ただ、私はそれ以外のビジネスにおいても、売り手が顔を見せて1to1コミュニケーションをしていくことは重要であると考える。
それは、ブランドのストーリーに共感してモノを購入する人が増えていると考えるからである。ブランドのストーリーとは、誰が、どんな思いでプロダクトを作り、なぜ届けたいのか? また、過程でどんな苦労があったのか? など、ブランドの人格を表すものである。上記だと、YouTuberがコンプレックスを払しょくするために下着を作りたいと思ったことである。そして、ブランドのストーリーに熱量を持たせるために必要なのが1to1コミュニケーションであると思う。1対1で顧客と向き合う泥臭い姿勢が、一人の人格としてブランドを認識させると考える。例えば、大手下着メーカーもこだわりを持って製造しているはずだが、作り手の顔は明かされず、苦労話より商品の機能性が広告でうたわれる。それでは、今の若者の心は動かされない。プロダクトにどんな思いが込められて、どんな苦労の末に完成したのか? そのストーリーに興味を持つ人が増えている。
私は、ブランドのストーリーを発信することはD2Cビジネス以外でも必要だと考える。だからこそ、「#顔が見える売り手」となり「#1to1コミュニケーション」で熱量を伝えることが令和時代には必要なのではないだろうか。

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